FXで資産運用を始める前に

FX(為替証拠金取引)が投資商品として定着してきました。
以前はレバレッジが高いことと、悪質な業者がいたことで、ハイリスクハイリターンの商品で初心者が手を出すのは危ない、と思われてきました。もちろん現在でも、FXがハイリスクハイリターンな商品であることに変わりはありません。ただ2005年に金融先物法の改正が行なわれ、FXを取り扱う業者も金融庁が監督することになったため、悪徳な業者が一気に減りました。
但し、FXの業者に悪徳な先がないわけではなく、信頼できる業者を選ぶことは大切です。
また信頼できる業者であっても、FXがハイリスクハイリターンな商品であることに変わりはなく、初心者がいきなり高レバレッジでFXを始めては、簡単にに投資資金を失うことになりかねません。
まずはFXの仕組みを十分に理解した上で、自分の器にあったリスクの範囲で始めることが肝要です。

FXの仕組みとは

FX(為替証拠金取引)は、株の信用取引の仕組みによく似ています。
まず一定額の資金を業者に預けます。これが証拠金と呼ばれるものです。その証拠金に対し1倍〜100倍の外貨が売買できるようになります。実際に自分で準備した自己資金に対し、その数倍〜数十倍の量の外貨を売買できるので、これをレバレッジ(テコ)を効かした取引きと言います。
FXでは自己資金の何倍もの外貨を売買できるため、儲かるときも大きいのですが、損をするときも大きくなります。いわゆるハイリスクハイリターンな商品です。
例えば、ドルを買う場合で説明しましょう。1ドルが106円だったとして、自己資金が10万円では約940ドル買えることになります。
これがFXだと、証拠金として10万円を業者に預けることで、10倍の100万円分のドル、この場合なら9400ドル買うことができます。
ドルを購入した後で、相場が円安に向かい1ドル110円になったとすると、940ドルなら103,400円で3,400円の儲けです。FXで10倍のレバレッジを効かせると、9400ドルを売って1,034,000円となって、自己資金10万円で34,000円も儲けることができる計算になります。
もちろん逆の場合もあります。円高になって1ドルが100円になれば、10倍のレバレッジだと9400ドルで940,000円ですので、6万円の損になります。10万円の自己資金が一気に半分以下になってしまいました。
FXではレバレッジを大きくすることで、リスクも大きくなることを十分に認識し、自分が取れるリスクの範囲でコントロールできれば、非常に資金効率が良い投資商品だと言えます。

預金から投資へ

平均寿命は延びていますが、その一方で老後のライフスタイルに不安を抱える人は少なくありません。
年金制度があてにならない以上、定年を迎えてからも生活が困らないように、資金を作って一定以上の水準を満たした老後を送りたいものです。
これまで日本人の資金運用と言えば預金が中心でしたが、現在の日本では定期預金の年利も異常に低く運用手段になりません。預金に頼った運用では、満足に資産を作ることもできません。
そこでFXなどの商品を使い、自ら資金を運用して老後に向けた資産作りが必要になります。初心者であってもFXの特性を十分に理解し、リリスクを上手にコントロールすることができれば、理想的な投資スタイルを築くことが可能です。
FXでの資金運用は、一時的に利益を稼ぐ投機だけでなく、長期的に資産を増やすための投資にも向いています。
スワップポイントと呼ばれる利息を受け取ることも可能です。金利が安い日本円を売って、金利が高い外貨を保有することで、スワップポイントと呼ばれる利益が発生します。これは為替レートに関係なく、保有する外貨の量に応じて毎日着実に貯まっていきます。
毎日着実に貯まるスワップ金利は、初心者にはかなり心強い存在だと思います。
例えば、現在なら米ドルを1万ドル買うと一日あたり約150円のスワップ金利がもらえます。
10万ドルなら毎日1500円もの利益が加算されていきます。
前述の通り、FXでは自己資金が少なくても、レバレッジを効かせることで多額の外貨を買うことができます。
その特性を使えば、自己資金が小額であっても、スワップポイントでもある程度の利益を稼ぐことが可能です。
逆に十分な自己資金を確保した上で、上手に外貨を買えれば、スワップポイントはローリスクで得られるリターンだと言えます。
為替変動を上手に見極めることができれば、FXでは初心者であっても毎日1万円ずつ儲ける仕組みを作ることも不可能ではありません。

初心者はバーチャルFXを試してみよう

FXの仕組みを理解する上では、バーチャルトレードを利用するのが良いでしょう。
これまでの説明でも、FX、レバレッジ、スワップポントと、聞いたことがない単語が次々と出てくるのがFXの世界です。
これら以外にも、たくさんの用語が出てきます。
ロスカット(損切り)やストップロス(逆指値)などは、説明を読んでもなかなか理解が難しいでしょう。
しかも用語によっては、業者によって少しずつ定義が違うこともあります。
どの業者を選択するかを比較しようにも、業者ごとの手数料やレバレッジ、ロスカットのレベルといった用語が、何を意味するのか理解していなければなりません。
そのためにFXを始めてみようと思いつつ、踏み出せないでいる初心者も多いのではないでしょうか。
FXの仕組みや取引きの仕方、注文の出し方などを覚えるには、FXを疑似体験できるバーチャルトレードが最適です。
注文方法を体験できますし、用語も感覚的に把握できるようになります。何より実際に取引きを始めるための、予行演習になります。
FXの初心者にはうってつけの仕組みだといえます。
FXのバーチャルトレードは、FXを取り扱う多くの業者が用意しています。有名なFX業者なら、必ずあると言っても良いでしょう。
無料で登録ができる上、一定期間内に資産を大きく増やせると景品がもらえるところもあります。
FXを始めようと思っても、大きく損失する心配があるものに、いきなり自己資金で投資を始めるのは心配も大きいでしょう。
仮想のお金を使い、本物と同じ取引画面でFX取引きを経験しておけば、いざ実践の場で売買する際にも慌てて売りと買いを逆に注文するといったトラブルも発生しにくくできます。

FXの業者選び

FXを始めるには、まず取引業者を選定して口座を開設し、証拠金を預けることが第一歩です。
FXの取引業者を選定するには、比較する部分はたくさんありますが、なにより自分のやりたい取引の形に合った、信用のおけそうなところを探しましょう。
FXを取り扱う業者には、電話でしつこく勧誘したり、初心者に必ず儲けさせると言って過剰な売買を繰り返させ、結果顧客には大きな損失を与えながら自社は手数料を稼ぐといった、悪質な業者も過去には多くありました。それも2005年の金融先物法改正により金融庁の管理監督を受けるようになったことで、あくどい業者は一掃されましたので、きちんと認可を受けた業者を選べば間違いありません。
初心者でも安心して付き合える業者がたくさんありますので、しっかり情報収集をして自分に合った業者を選びましょう。
また取引業者を一社に限定せず、複数の業者に分散させて利用することも必要です。
取引きをしている業者に、システム障害などが発生した場合、他に取引業者がないと身動きが取れなくなるからです。
業者選定でまず最初に確認することは、取引きにかかる手数料がいくらかということです。
必要な手数料やレバレッジ(元金の何倍までの外貨を取引きできるのか)、スワップポイント、スプレッド(売りと買いの差)などは業者ごとに異なります。
損切り(ロスカット)の仕組みは、どのFX業者にもありますが、同じ言葉を使っていても業者ごとに基準が特色があって仕組みが異なりますので、自分が理解できるまでしっかり確認して下さい。。
初めての人には、専門用語が出てきて難しく感じるかもしれませんが、初心者だからこそ業者の選定は納得のいくまで比較検討しなければなりません。
他にも、操作画面の分かり易さ、使い易さや提供されるチャートの種類、見易さ、資産の信託保全や税制に対するフォロー、システムの堅牢さなど様々な点で業者の特色があり違いがあります。

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